クラウドサービスの一形態であるSaaS

最近、クラウドサービスという言葉をよく聞かないだろうか。クラウドサービスはサーバーを調達する必要がない。サービス提供側が準備するクラウドサーバーを利用するからだ。そのため、サーバーの機器メンテナンスやOSのバージョンアップといった運用・保守作業も任せられる。そのサーバー上でソフトウェアを稼働させ、サービスを利用することになる。

クラウドサービスの一形態として、SaaS(Software as a Service)と呼ばれるものがある。これはクラウドサーバーだけでなく、ソフトウェアまでもがサービスとして提供されるのだ。そのため、ソフトウェアのバージョンアップや修正プログラムの適用なども行ってもらえる。SaaSとして提供されているものは多岐にわたり、あらゆる業務向けのサービスがあると言っても過言ではない。
SaaSはインターネットに接続できる環境があれば、どこからでも利用できるのが特徴だ。マルチプラットフォーム対応されているサービスも多く、その場合、パソコンだけでなくスマートフォンやタブレットなどでも利用できる。このことは利便性は良いが、セキュリティ面で問題になることがある。そのため、利用できる機器を限定できる機能をもつサービスも少なくない。

費用面の特徴としては、初期費用が安く設定されていることがあげられる。初期費用が無料であるサービスもめずらしくない。利用者数や利用量に応じた月額費用さえ支払えば、継続的にサービスが利用できる。初期設定を行えばすぐに運用可能なサービスも多く、短期間で導入できることも人気の理由の1つだ。そんなSaaS業界で活躍したいというエンジニアもいることだろう。その場合は、上記で述べたこと以外にも、SaaSの概要や基礎知識をしっかり把握した上で、業務に役立つスキルを身につけることが望ましい。